はじめまして!都内でWEB広告の営業をしている33歳です。
普段は、電話でアポイントを取り、Zoomで広告提案をする、というスタイルで営業活動をしています。
営業マンの皆さんなら共感いただけると思うのですが、営業活動って、提案そのものだけでなく、事前リサーチや提案資料の作成に結構時間がかかりますよね?
特に新規のクライアントの場合、相手のビジネスを理解するところから始めなければいけません。
このプロセスで特に重要になるのが、「いかに短時間で質の高い提案をするか」ということ。
そのためには、やはり事前の企業リサーチと、相手に響く提案資料が欠かせません。
そんな悩みを解決してくれたのが、生成AIの「Gemini」です。
今回は、僕が普段どのようにGeminiを活用して営業活動を効率化しているか、具体的な方法をご紹介します!
やり方が分かれば他のAIツールでも出来ると思います。
Geminiとは?
本題に入る前に、「そもそもGeminiって何?」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
Geminiは、Googleが開発した最新の生成AIです。コチラ
まるで人間と話しているかのように自然な対話形式で、文章を作成したり、情報を要約したり、アイデアを出してくれたり、様々なことができます。
ビジネスシーンでの情報収集や資料作成など、幅広い用途で活用できる非常に便利なツールなんです。
【新規提案編】Geminiを使ったリサーチ&資料作成術
では、具体的に僕が新規提案でどのようにGeminiを活用しているか、手順を追って説明しますね。
ディープリサーチで企業のマーケティング状況を把握
まずは、提案先の企業のウェブサイトURLを用意します。
そして、Geminiのディープリサーチ機能(※利用可能なプランや機能名は変更される可能性があります)にそのURLを入力し、こんな風に指示を出します。
「この企業のマーケティング戦略について調査して、改善提案も含めてまとめてください」
これだけで、Geminiがウェブサイトの内容を分析し、事業内容、ターゲット顧客、現在のマーケティング施策(推測)、そして簡単な改善提案まで、驚くほど詳細なレポートを出力してくれるんです。
もちろん、すべてが完璧ではありませんが、リサーチの初動としては十分すぎる情報が得られます。

キャンバス機能で資料の骨子を作成
次に出力されたリサーチ結果をもとに案資料の作成に取り掛かります。
ここで活躍するのが、Gemini 2.5 Pro エクスペリメンタルの「キャンバス機能」(※同上)です。
先ほどの調査結果をキャンバス機能に貼り付けて、こんな指示を出します。
「この調査結果をまとめて、ウェブページを作成してください」
すると、Geminiが調査結果をまとめたイイ感じのWEBページのHTMLデータを作成してくれます。
デザインまでは完璧に作れませんが、一瞬で出来上がるのは本当に助かります。

資料の仕上げとサーバーアップ
Geminiが作成したページをもとに、情報の添削を行います。(そのまま使うことも多いです。)
ここで一つ注意点。Gemini(特にキャンバス機能などでウェブページ形式で出力した場合)が出力したものをそのままウェブサーバーにアップロードするには、少しだけHTMLやサーバーに関する知識が必要になる場合があります。
ただ、データはできているので、ゼロから作るよりはずっと楽です。
僕は少し勉強して、簡単な修正とアップロードができるようになりました。
もちろん、パワーポイントなどの資料形式で出力指示を出すことも可能です。
サーバーへのアップの仕方も全部AIに聞いて勉強しました。簡単です。
実際に作成したマーケティングの調査結果をまとめたページがこちら
試しに上記の手順を用いてディズニーランドを運営しているオリエンタルランドの調査結果をまとめたページを作成してみました。
こちらをご覧ください→ オリエンタルランド株式会社 マーケティング戦略分析とウェブ広告施策提案
どうでしょうか?ほとんど労力を使ってないのですが、十分それっぽいですよね?
Gemini資料で商談が盛り上がる!
この方法で作った資料をベースに商談に臨むと、「うちのこと、よく調べてくれていますね!」と、クライアントの反応が明らかに良くなりました。
事前に相手のビジネスへの理解を示すことで、信頼関係が築きやすく、その後の提案もスムーズに進むことが多いです。
会話も自然と弾み、商談自体が非常に盛り上がりやすくなったと感じています。
これだけで他の営業マンとかなり差別化を図ることが出来ます。
【既存顧客編】Geminiで説得力のある報告書・提案資料を作成
Geminiの活用は、新規提案だけにとどまりません。
既存のクライアントへのフォローにも役立っています。
例えば、広告運用を継続してもらうための報告・提案。広告配信データ(個人情報や機密情報を含まない形に加工したもの)をGeminiにインポート(またはコピー&ペースト)して、こんな指示を出します。
「この広告配信データをもとに、広告掲載を継続することのメリットを強調し、クライアントを説得するための報告書を作成してください。改善提案も盛り込んでください。」
すると、データに基づいた成果のアピールポイントや、今後の改善施策などを盛り込んだ、説得力のある報告書のドラフトを作成してくれます。
もちろん、最終的な判断や表現の調整は必要ですが、「継続した方がいい理由」を客観的かつ論理的に構成してくれるので、提案の質が格段に向上しました。
まとめ:Geminiは営業の頼れるアシスタント
いかがでしたでしょうか?
Geminiを活用することで、これまで時間のかかっていたリサーチや資料作成の時間を大幅に短縮し、その分、より本質的な提案内容の検討や、クライアントとのコミュニケーションに時間を割けるようになりました。
まるで、優秀なアシスタントが常にそばにいてくれるような感覚です。
もちろん、Geminiが出力する情報が常に100%正しいとは限りませんし、最終的な判断は自分自身で行う必要があります。
しかし、そのサポート能力は非常に高く、使い方次第で営業活動を劇的に効率化できる可能性を秘めていると感じています。
もし、日々のリサーチや資料作成に課題を感じている営業担当の方がいらっしゃれば、ぜひ一度Geminiを試してみてはいかがでしょうか? きっと、あなたの営業活動の強力な武器になってくれるはずです。
それでは、また!